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平和旬間2022

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平和旬間にあたり、今年もミャンマーの人々を忘れずに、祈りましょう

カトリック東京大司教区 大司教
菊地 功

平和という言葉が暴力によって踏みにじられる中で、今年も8月6日から15日まで、日本の教会は平和旬間を迎えます。

2年以上にわたって、感染症によるいのちの危機に直面する世界で、優先するべきなのはいのちを守るために連帯することです。しかし、世界の現実は、全く異なる様相を見せています。

1981年に日本を訪問された教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、広島での「平和アピール」で、「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」と、平和を呼びかけられました。その言葉に触発されて、日本の教会は、戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく具体的な行動が必要であることを心に刻むために、この10日間の平和旬間を定めました。

2022年の平和旬間は、ウクライナをはじめ世界全体の平和を祈ると同時に、あらためて東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のために、またその平和のために祈るときを継続したいと思います。

暴力の連鎖があるかのような世界の状況のなかで、次々と出現する悲劇的事態に、世界の関心は移り変わっていきます。その中にあって、地域の平和を乱す状況は一朝一夕では解決しないがために、「古い」事態は忘れ去られてしまいます。だからこそわたしたちは、姉妹教会であるミャンマーのことを忘れず、今年もあらためて、ミャンマーの平和のために祈り続けたいと思います。

ご存じのように、2021年2月1日に発生したクーデター以降、ミャンマーの国情は安定せず、人々とともに平和を求めて立ち上がったカトリック教会に対して、暴力的な攻撃も行われています。ミャンマー司教協議会会長であるチャールズ・ボ枢機卿の平和への呼びかけに応え、聖霊の導きのもとに、政府や軍の関係者が平和のために賢明な判断が出来るように、弱い立場に置かれた人々、特にミャンマーでの数多の少数民族の方々のいのちが守られるように、信仰の自由が守られるように、この平和旬間にともに祈りましょう。

神の望まれる平和が、この世界に実現しますように。御旨が行われますように。

2022年 カトリック東京大司教区 平和旬間 平和を求める祈り

いつくしみ深い父よ
すべての悪からわたしたちを救い
現代に平和をお与えください

現実を変えるにはあまりに無力だと感じる時
小さな一歩が
小さな祈りが
あなたの正義を実現するための力となることを
教えてください

暗闇の中に取り残されているミャンマーの兄弟姉妹が
闇を打ち破る希望の光に照らされ
真の平和と和解を実現することができますように

暴力が支配する世界の各地で
あなたのみこころが行われ
平和が実現しますように

平和の王であるあなたの御子
イエスキリストによって
アーメン

聖母マリア、私たちのために祈ってください。
アーメン

(東京大司教認可)

平和旬間 2022「ミャンマーの人々のため」特別献金のお願い

郵便振替口座
口座号記番号 00130-9-55151
加入者名   宗教法人 カトリック東京大司教区

※通信欄に「ミャンマーの人々のため」と記入してください。
 恐れ入りますが振込手数料はご負担ください。

皆様の献金は東京教区ミャンマー委員会(責任者:レオ・シューマカ神父)を通じてミャンマーの教会に届けられます。

これまでお寄せいただいた献金に関して

昨年の平和旬間以降、皆様から多くの献金をお寄せいただきました。これまで献金が使われた場所と主な用途をご報告いたします。

カチン州
2021年 緊急検疫センターと薬


2022年 難民の緊急時の宿泊施設

マンダレー州
2021年 教会運営クリニック、酸素や薬
2022年 難民の緊急時の宿泊施設

カヤー州
2021年 教会運営クリニック、酸素や薬


2022年 難民の緊急時の宿泊施設
                  難民の子供の教育

 

チン州
2022年 難民の緊急時の宿泊施設

ヤンゴン地方
2021年 教会活動の支援

皆様からのご支援に心から感謝いたします。


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